《人生の最後を飾る費用》日経ヴェリタスより
2008年11月02日 日経ヴェリタス (08年11月02日号・ 62ページ)で、取り上げられました。
葬儀、納得して支払うための事前の知識
表だって話しにくいため、葬儀費用の実態はつかみにくい。 日本消費者協会の調べによると、葬儀一式の費用は全国平均で231万円という。地域により風習が異なり、四国が149万5000円と最も低く、最も高い東北は282万5000円だ。
葬儀と一口に言うが、何にどれだけの費用がかかるのかはあまり知られていない。
「葬儀サポートセンター」としてインターネットで費用相談や葬儀社の紹介を手がけるアクトインディ(東京・品川)の 佐藤清美さんは「費用は4分類して考えると理解しやすい」と助言する。(下の表を参照)

まず式典の運営費。 内外装やソフトの費用で、葬儀社に直接払う。 具体的にはまず、最も高価で中心となる祭壇がある。 白木なのか花を生かすのか、 大きさなど選択肢は様々で、 一般の葬儀でも20万円から90万円くらいまで差がある。
棺(ひつぎ)も木か布で覆うのかで値段が変わる。 供え物の種類をどの程度そろえるかも思案のしどころ。 ちょうちんや看板を用意すれば、そのたびに1万円単位で費用が増す。 葬儀の規模が大きくなれば葬儀社の人数も増え、人件費がかさむ。 式場に十分な設備がなければ、音楽や照明機器、幕などを持ち込む必要がある。 記帳ノートなどこまごました品も意外に多い。
2番目の分類は式場利用料や車両費で、いわばハード面の費用。 都市部では式場を持たない葬儀社が多い。 式場は通常、公営、民営、寺院の順に価格が上がる。 結婚式と異なり予約はできないので、当日の混雑状況により 流動的だが2日間で30万円くらいが目安。 病院から安置所、式場から火葬場などへ遺体を運ぶのに自動車も必要となる。 距離や時間にもよるが、霊きゅう車は4万円ほど。火葬料も公営か民営かで 差がある。
3番目は飲食やお返しの費用だ。通夜振る舞いや告別式の食事は、人数を見込むのが難しく余分にかかりがち。 香典を受け取ったときのその場のお返しや香典返しも欠かせない。 最近は後日の香典返しを省く代わりに、式場で3000円ほどのお返しを渡すケースが都心部では増えている。
最後は僧侶など宗教者へのお礼。 つまりお布施で、これが最も難しい。 寺との縁が薄い場合は、通常の戒名込みで都心部では30万円が相場のようだ。 葬儀社が寺を紹介する場合は、葬儀社が相場を決めているという。 檀家の場合は寺とのかかわりの深さからお布施の目安が決まるので、 一般論が通用しない。
戒名は「寺への貢献」によって位が上がる。 貢献は境内の掃除でもよいし、おカネでもよい。 そのため位の高い戒名を得るにはより高いお布施を納める。 「院」がつくと50万円ほどお布施が増えるのが目安。 立派な戒名をもらうのはよいが、 「戒名は先祖や家族とのバランスで決めることが多い」と佐藤さん。
あまり立派だと、残された人にもいずれ負担がかかる。






